Friday, September 28, 2007

Soap Diary


日記 日々の出来事や感想などを一日ごとに日付を添えて、当日またはそれに近い時点で記した記録。(辞書より引用)

“日記”を書く人が増えたように思います。
昔は日記といえばもっと、交換日記だったり秘め事だったりというような なんだか秘密の花園的な匂いがプンプンしてましたが最近のそれはコミュニティサイトやブログなんてもの達の登場によってとてもオープンになっています。

そしてここ月眠ギャラリーでも1つの秘密の花園が解禁です。


菅野麻依子は1日に1つ石けんを彫ることによって日記をつけることを試みている作家です。日記である1つ1つの石けんは作家の日々の気持ちや感情をそのままに表している為、お客さんによっては「個展ですよね?」と聞かれるほど、個々が違う形をしています。
一体この日菅野さんに何があったのでしょうか。

一番最近の作品。他の有機的な形とは少し違って物語りがありそうな作品です。

1つ1つを見ながらその日の心境を想像するのも楽しいです。
10月6日(土)まで開催の本展、皆様のお越しをお待ちしております!

月眠 タンバ

Sunday, September 23, 2007

WHEN YOU HAVE A SWEET


「あったらうれしいけど、無くてはならないものではない。…アートに共通することやと思うんです。」

確かに芸術も人間の最低水準の生活に無くてはならないものでは決してありません。
ですが、やはり必要です。

ふわふわしたスポンジのようにふわふわと独特の間隔を持って月眠に並ぶケーキたちは、ただ“可愛らしい”ケーキの水彩画としてそこに描かれているようですが、不定のリズムを持って並ぶことによって、クリームの中に実は作家の思いが込められています。
一つの一つのケーキの陰に隠された単語を繋ぎ合わせていくとそこには2つの文章が浮かび上がります。


と、
推理ドラマのような難しいことを言ってますが飾られているケーキたちは純粋にかわいらしく、色彩もとてもきれいです。来廊してくださったお客さまのほとんどが
「お腹がへってきた」
とおっしゃいます。水彩画の上に施されたテカテカと光るブルーベリーソースやイチゴ、チョコレート… ぐー
ぜひ実物を見にいらしてください。



26日までのミニ個展(25日は休廊)となりますのでお急ぎを!


月眠 タンバ

Wednesday, September 19, 2007

FLYING COMPLEX


(※写真はオープンを記念しての乾杯風景)

同窓会のような和やかな雰囲気で行なわれたオープニングパーティーも終わり、ただいまホットに開催中でございます。若手作家6人のグループ展ということで表現もメディアも六人六色(十人十色)。

ここではその正体は明かせませんが、なんとあんなものまでキャンバスに密集しています。

(※あんなものと対面しながらの雑談風景)

作品を間近で拝見するのも楽しいのですが、作家さんとお話するのも1つの醍醐味で、話をすればするほどその作家さんと作品を繋ぐ糸のようなものが太くなってきます。グループ展というだけあってその糸の色だとか材質のようなものの個々の違いがすごくよく分かり、面白いです。

今週の土曜(22日)まで開催しております本展、みなさまのお越しをお待ちしております!

月眠 タンバ

Friday, September 07, 2007

美粒子感想文発表会

ご来廊いただいたお客様からたくさんのコメントをいただいております。
ありがとうございます。
鉄秀氏たってのご希望により幾つかご紹介させていただきます!

(個人情報保護の為お名前はイニシャルに替えさせていただいております。)



ありがとうございます。作家本人さんとたくさん話が
できてうれしかったです。
最初見たときはクールなイメージがあったけど、
動物、植物の中に流れる温いものを感じました。
誕生する前の瞬間とか、宇宙っぽい気もしました。
愛を感じました!                  c.a



お久し振りです。一年振り位に拝見しましたが
細やかな部分に“優”気持ちが増々しました?
以前とは温かさが伝ってくる場所が違って
ドキドキしました。
次回も楽しみにしています。       a.o



金を使った時の解放感 ぼくは好きです        t.s



鉄秀さんの絵は静止しているのに、全ての絵が動いているように
見えます。それは何のために動いているのかというと何かを築くために
動いている気がします。私は線の一本一本が意志(意思?)を
持っていると思います。そして、多分どの線も欠けたらいけないと思い
ます。
感覚的に感じたことですが。                      n.s

□   

新しいです。
面白いです。

とても繊細。 静かで凛とした一瞬でした。      y




残り約1週間の会期、皆様のご来廊お待ちしております!


月眠 タンバ

Monday, September 03, 2007

最高の空地


















最高でした。

左には家の形が焼きついた壁。
右には素朴なトタンの壁。
正面上には阪神高速の側壁と少しの緑。
そして和紙の淡い光とそれに照らされたライブペインティングと
気持ちのよい音を作り出してくれた最高の人たち。

ただの、いつもはぽかんと空いているだけの空地が最高の空地に
なった瞬間でした。
















描き始めの展示作品のような和的イメージはどこへやら、に○ちゃんマークのような巨大な顔が中央に鎮座するやいなや後は鉄秀さんの自由なお絵かきタイムが始まり、

-本人談:あの時めっちゃ楽しかってん
-客談:あの時どうなることかと思いました

しかしやっぱりそこで終わらないのが鉄秀氏。
最終的には顔を向け合う二人の天使のような少しファンタジックな絵に仕上がりました。

写真右にグワンと伸びている木の棒のようなものがディジュリドゥです。
ディジュリドゥとカリンバ、そしてデジタルの打ち込みの音。
自然に近い音とデジタルの音の融合、まさに鉄秀さんの作品のような音に包まれた夜でした。

Saturday, September 01, 2007

ライブペインティング

美粒子展がはじまってから2週間がたちましたが明日はとうとう中盤の見所、ライブペインティングです。
いやー、実は、楽しみです。すごく 
もちろん鉄秀さんのライブペインティングも楽しみですが、それに加えて明日はディジュリドゥとカリンバの生演奏。
考えただけで気持ちいい。

普段は鎖で閉じられ、立派な空間なのに使われることなく空き地となっている月眠ギャラリー横のスペースが明日はライブペインティングの会場になります。
建物と建物の間がスコンと空いてしまってるのにどうして目立たないのかなぁと思ってたのですが、ふと絵本の『ちいさいおうち』を思い出しました。
バージニア・リー・バートン作(原本:THE LITTLE HOUSE)の絵本。
大好きな一冊です。

月眠横のスペースには建物はないにもかかわらず、そこには建物があった形跡が家の形の影となって残っていて、不思議な気持ちにさせられます。

なにはともあれ明日のライブペインティング、気持ちいい夜になること間違いなしです。
みなさまのお越しをお待ちしております○

月眠 タンバ