Wednesday, November 28, 2007

赤玉も歩けば転げまわる

いや~寒くなってきましたね

昨日は休みをもらっていて、久しぶりに歩きたい気分だったので駅までゆっくり歩きながら専門学校時代の恩師であり美術家の日下部一司氏が参加している『八つの課題』展を観てきました。
おもしろかったです。
日下部氏は大人の学校ごっこと言っていましたが、三嶽伊沙さん、今村源さん、井上明彦さんそして日下部一司の4人がハガキを通じてそれぞれ2つずつ課題を出し、作品という形で返信(出品)するというものです。
課題が決まっているせいか4人の個の強い現代美術作家たちの展示にもかかわらず空間全体にまとまりがあって、お互いに先生・生徒役になることで楽しんでいるせいか見る側としても純粋に楽しめました。
おすすめです。

『八つの課題』展
at ギャラリーヤマグチクンストバウ
2007年11月10日~11月30日

ギャラリーヤマグチクンストバウさんは初めて行ったのですが空間もとてもよかったです。
エントランスに価格ごとに仕切られてアート関連の古本が置いてあったのですが、TAKE FREEの一角にあった本を何気なく見たらスケッチブック風のラフスケッチ帳で、もちろん原画ではないですがそれがとても素敵だったのでいただいてきました。
何語か分からなくて作家が誰かも分からずにただ気に入ってもらってきたのですが、家に帰ってよくよく見てみたらヤニス・クネリスのラフスケッチ帳でした。ワォ

たまにはゆっくり歩くのもいいなぁと思いました。


自転車をこぐ時は昔からの遅刻癖のせいで猛ダッシュが基本です。自分では気づいてないのですが人に偶然発見された時は大抵、普通にこいでいるのに、ものすごい急いでたねと言われます。

月眠にもただ今自転車に乗ってあくせくと働く郵便配達員たちがおります。

この顔。

彼は普通郵便担当のスプーン。この仕事が好きなんだそうです。初日にしてもらわれ先が決まってしまいました。
後方にも普通郵便担当がんばりやのダッシュや、ちょっとあくどい顔をしてるけどまじめにやってる定形外担当のゲル等々が続いています。

そしてさらに後方の方では笑いすぎの赤玉1と赤玉2が転げています。


Kinaさん曰くあんまり笑った顔は作らないそうなのでこの赤玉2はちょっとレアだそうです。
彼は終了後私の家で笑い続けることとなります。ふふふ


そしてちょっと離れたところでは玩具物流課のみなさんがこれまたあくどい顔で仕事に精を出している訳ですが、格好つけているせいか後方で仲間がこけていることにも気がついてません。


こんな顔をしていますが彼らももらわれ先が決まりました。


KinaChickクリスマスの準備展、大好評です。
みなさん、ぜひともお見逃しのないように!



月眠 タンバ

Wednesday, November 21, 2007

四方山ヨモヤマ?



自家生成日本美術ドラフト展
at 『四方山荘』 YOMOYAMA HOUSE

9月終わりから10月頭にかけて月眠で石けんの彫刻作品を展示してくださった菅野麻依子さんを中心に、茨城県利根町(東京芸術大学取手校舎から5km)にある築300年の古民家『四方山荘』にて自家生成日本美術ドラフト展が開催中です。

『ギャラリーや美術館といったような、“作品を展示する空間として設けられた場所(ホワイトキューブ)”に展示されるアート作品や、公共の場所に展示されるパブリックアートなど、作品とその展示空間のあり方を改めて考え、可能性を探る』

という主旨のもと企画され長い期間を経て開催に至った本展。(※主旨は要約)

かつて村長が暮らしていたという、会場である四方山荘には今も数名が居住しています。さらにアーティストインレジデンスという形をとって、招待された作家が実際に四方山荘で生活を共にしながらその環境がアーティストに与える影響、そして逆に、人間の生活空間である『家』という場所がアートによって異化される過程や結果を実験、確認、検証し、そして最後に成果展として発表するアートプロジェクトとして行なわれています。

私もなんとキャストアーティストとしてお誘いをいただき、幾つか展示させていただいております。

11月24日(土)と12月1日(土)にはそれぞれ地域交流プロジェクトとしてシンポジウムやワークショップ・ファッションショウなどが開かれます。おもしろそうです。
会期中に近くにお寄りの際や、東京近郊にお住まいの方、是非、アートと四方山荘のたたずまいと穏やかな空気を楽しみに足をお運びください!


会期:   2007年11月17日(土)ー12月2日(日)
開場時間: 10時〜18時 入場無料
休場日:  月曜日・火曜日
開場:   『四方山荘』YOMOYAMA HOUSE

参加作家: 
ホストアーティスト:菅野麻依子、石井瑞穂、安田暁
キャストアーティスト:及川みのる、飯川雄大、岡田蘭子、タンバチカ
ゲストアーティスト

HP http://www.yomoyama.org/



月眠 タンバ

Sunday, November 18, 2007

サンタクロ-ス is comin' to 月眠


始まりました!
前回大好評に終わったKinaChickこと人形作家・木村まさよさんの二回目の個展、今度はクリスマスの準備というだけあって月眠は既にクリスマスムードたっぷりです。

初日から心待ちにして下さっていたKinaさんファンの方や知人の方等多くの方にお越しいただき、そして初日にして既にたくさんの人形たちのもらわれ先が決まっていきました。お買い上げいただいた作品の横には赤い小さなシールがポチっと貼られるのですが、クリスマスの展示とだあって赤ポチも見事に同調してます。

Kinaさんの作品の魅力は人形そのものの独特の雰囲気やかわいさもあるのですが、箱に描かれた一体一体の作品の名前や彼らの性格などが余計にKinaChickワールドを盛り上げています。

余談ですが昨晩の搬入の際には昨日まで開催していたHAROWARE...のナガタ氏がすごい勢いで回転様やデンシン君を解体していき、隅の方で片付けながら、Kinaさんの搬入となりました。ナガタ氏は片付け終えた後締めくくりと言って最後の“ライブ”を…!
またまためちゃめちゃ美味しい中華を2品ささっと作ってくれました。食べてきたからいいと言ってたKinaさんも匂いに敗北(笑)

さてさてそんなこんなで始まりましたKinaChickの『クリスマスの準備』。
赤ポチがいっぱいになってしまう前に皆さんお早めに月眠にクリスマスを味わいにお越しください!


月眠 タンバ

Wednesday, November 14, 2007

デンシンくん復活


好評開催中のHARDWAREPUNKSEXHIBITION'07、あっという間に会期も残すところ3日となってしまいましたが皆さん最近ピュンピュンしてますか~

デンシン君もカラフルなわき毛が少々はみ出ておりますが無事に完治!“来た時よりも美しく”よろしく以前よりもバージョンアップしての登場です。

デンシン君と運命共同体のパソコンもナガタ氏の手により誕生!本来ならば硬い体に守られるべき部分が露わになってます。それと言うのもこのパソコン、死んでしまった複数のパソコンの生きている部分を持ち寄り新たに誕生したブラックジャックのような格好いいやつで、基盤であるマザーボードは見る人が見たら「うぉぉ」と声を上げてしまう黒色のレア物なんだそうです。ということで会期中のみの特別ヌード公開。



先日友人がギャラリーに遊びに来てくれたのでストリートファイターⅡで対戦しました。
もちろん女子特有の訳もわからず連打での戦いですが…久し振りに汗をかきました。私はスーファミ世代+男兄弟がいるので昔ストⅡもやったことがあったのですが、10年ぶり(?)にやってみて、こんなにつっこみどころ満載のゲームとは知りませんでした。
敗者の顔!やばいです

もういっちょ

俗に言うボコボコです。
ガイル(下の人)のおでこがこんなに狭かったというのも初めて知りました。
背景で戦いを眺める人たちもまた、70年代のノリのおねえちゃんや、中国では顔を真横に向けたまま自転車走行するおじちゃん等々…

一見の価値ありです。

ナガタ氏のほうはほぼ毎日終わりごろになるとひょっこりと顔をのぞかせてくれます。運がよければ本人曰く“ほんまのライブ”にもお目にかかれるかもしれません。

あと3日、みなさまのお越しをお待ちしております!


月眠 タンバ

Saturday, November 03, 2007

理屈じゃないんダ !



いや~くだらなくてサイコ-でした!

毎日月眠の凹凸の凸のでっぱり部分にひっそり座ってアーツに囲まれてるタンバです。(月眠のスペースは凸←こんな形)
月眠にいても、休みにギャラリーや美術館を周っていても、基本的に“おもしろい”の要素はインタレスティング色が強いのですが、久し振りに外の世界に出てファニー全開のおもしろさにゲラゲラ笑ってきました。

作・演出 ケラリーノ・サンドロヴィッチ × 座長 古田新太
『犯さん哉』

ストーリーは、…えー 
作家になることを夢見る古田新太演じる主人公の少年(!?)と、彼を支える(?)母、そしてダメダメ自称大学生(最高!)にべったりの、主人公が惚れてる同級生の天然女子、バケモノ(笑)、いじめっこにその子分達…等々 ナイスなキャラたちの繰りなす少年時代~その後の物語です。
全くストーリー紹介になってません。無理です。 見てください。

ファニー全開と言いましたがところどころに効果的に使われる映像や一瞬のシュールな演技等々、微々に、ベースに真剣なインタレスティング要素たっぷりで本当におもしろかったです。
カーテンコール4回目にはケラさんも登場!パチパチパチ

なんだそれと思われた方、見に行こうかなぁどうしようかなぁと思われてる方、公演は明日までです、ぜひ!
理屈じゃないんダ!

月眠 タンバ

Thursday, November 01, 2007

ピュンピュン

ピコピコ
ヒュルルル~
ドガ-ン


始まりました!
HARDWAREPUNKSEXHIBITION'07
(ハードウェアパンクスエキシビションゼロナナ)

ちょうど今の会社の中堅どころの方たちがまだアイスクリンなんかを食べてたその時代にやってきたゲームマシン達。作家のALIENWORKSことナガタ氏はそんなありし日の自分の目を輝かせたマシンたちを自作してしまったというすごい方です。

昔のゲームセンターそのままに遊べる懐かしのゲームたち、ボタンを押すとピュンピュンやらピコーンやらドガ-ンやら鳴るピュンピュンマシンたち(そのまま 笑)、ラジコンのコントローラーを改造したテルミソ(※テルミンではありません)、ファミコンの2コンを改造したマイク、等々ハードなウェアの面々がずらり勢ぞろい!

そして後方にはわが、なにデジのサトウタカオ氏も加わり制作した巨大VJ映像投影マシンである、ザ・『回転様』!もともとは中之島の高架下で行なわれたイベント時に、高架の下にも画像を飛ばしたいんだ~ということで作ってしまったそうです。
そして不気味にたたずむ『デンシンくん』。デンシンくん(どう見ても胸がありますが)はいわゆるヒト型USB接続インターフェースで、命を吹き込むと頭や手についているボタンが光り、それらを押すと投影される映像が切り替わったりする。らしいです。残念ながらただいまオペ中です。会期中に完治するのを祈るのみ…。

さてさてそんなデンシン君ですが存在感だけはばっちりなのでオープニングにもちゃっかり参加。準備期間中には何度もビクッとさせられました。人型のものってどうしてこんなに存在感あるんでしょうか。

オープニングはたくさんの方にお越しいただき、ナガタ&サトウコンビで回転様もふる稼動し、なんでも自作のナガタシェフの手料理も振舞われの、さながらクラブのような雰囲気で楽しいパーティーとなりました!

ナガタ氏に襲い掛かるデンシンくん暗闇だとよけい存在感があります
「こっちがほんまのライブ」と言いながら料理中のナガタ氏。うどんも打つほどの料理の腕前。目が本気です。この日は中華三品にパスタ一品。めちゃくちゃ美味しかった…

毎週日曜13:00~はナガタ氏の公開制作デモンストレーション有り!(予定)かつてピコピコに脳天をやられた少年だった中年の皆さん、もちろん女性の皆さん、そしてお子様たちも、ぜひお越しをお待ちしております!

月眠 タンバ